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玄箱インストールmemo


はじめに

玄人志向の玄箱 は、PowerPC 200MHz, RAM:64MB, 100BASE-TX/10BASE-T, USB2.0 で15000円程度、 玄箱/HG は、PowerPC 266MHz, RAM:128MB, 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T, USB2.0 x 2 の Linux環境が 2万円弱で入手できます。最近のWindowsマシンと比較すると非力なマシンですが、Webサーバ、DNSサーバ、 メールサーバとしては十分な性能があり、安価にLinuxを試す環境が手に入ります。


最近の x86 のマシンをサーバとして常時稼動するとCPUの種類によりますが、 200W近い電力を消費してしまい「地球に優しくない」ため、20W以下の消費電力の玄箱は、 安心して自宅でも常時稼動できます。


玄箱をLinuxマシンとして使うには、色々な方の御尽力により、VineLinux、Debian、Gentoo などのディストリビューションのパッケージを利用して楽にインストールする方法もありますが、 ここでは種々のアプリケーションをソースからコンパイルしてインストールする方法をとります。 自家製Linuxを作ってみるのも色々と勉強になります。


odinさんとhuntsさんとともに玄箱で動作するYukiWiki 上で書いたものを編集しました。「玄箱インストールmemo」は odinさんの命名です。

注意

実際にインストールするために実行した内容を書いていますが、なるべくソースパッケージに含まれる INSTALLまたは、READMEといったファイルを読むようにしたほうがいいと思います。誰が、いつ、 どのようにして作成したソフトウェアであるかを知ることができます。


バージョンアップによって、ここに書いた方法ではインストールできなくなる可能性もあります。 またインストール先のディレクトリはディストリビューションの標準の場所ではなく、 /usr/local 以下にインストールしているものもあります。


外部に公開する場合には、ブロードバンドルータの内側から限定したポートのみ公開するようにしてください。 bind、postfix、apache2などの設定方法は書いていません。というか解説すると、それぞれ書籍が書けるほどの 分量になってしまいます。間違った設定をするとスパムメールの踏み台になったりして多大な迷惑を 振りまくことになりかねません。また、telnetのポートを開いてしまうと何でもありとなってしまいます。

玄箱の開発環境

玄箱のCD-ROMには開発環境のバイナリファイルがに付属していますが、標準のセットアップ ではインストールされません。玄箱付属のCD-ROMから以下のようにしてインストールする必要があります。

バイナリファイルのコピー

Windowsから玄箱にCD-ROMの内容をコピーします。玄箱のネットワークフォルダにCD-ROMというフォルダを 作成して、その中に玄箱にCD-ROMのbinaryフォルダをコピーしているものとしています。 その他のフォルダにコピーした場合は、/mnt/share/CD-ROM/binary/*.tar.gz の部分を適当に読み替えてください。

展開

玄箱に telnet で root でログイン(パスワードは玄箱の説明書に書かれています)して、 次のようにバイナリファイルをインストールします。

 for filename in /mnt/share/CD-ROM/binary/*.tar.gz
 do
    tar vzxf $filename -C /
 done

これでmakeやgccなどの開発環境が使えるようになりますが、色々な制限があるため、 coreutilsとgrepを最初にインストールすると無駄な苦労が減ると思います。

ソースからインストール

以下のページで色々なソースパッケージをコンパイルしてインストールしています。参考になれば幸いです。


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