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Linux Kernel 2.2.0-preX と
pcmcia-cs-3.0.6のインストール
Linux Kernel 2.2.0-pre シリーズで単純にpcmcia-cs-3.0.6をコンパイルできないため
ちょっとしたコツを書いておきます.カーネルが2.2.0正式版になればすぐにpcmcia-cs
もアップデートされるでしょうから,このページは期間限定でしょう.
Linux Kernelの2.2のリリースが目前にせまってきました.
2.2は安定版シリーズですから,最終調整のため1998年末からpre-2.2シリーズ
として1/8/99現在までの10日間ですでにpre1からpre5の5つのバージョン
が公開されています.
Linus氏によると正式な2.2版の安定性の向上ために,「よく知っている奴は今のうちに
テストしておくように」との事らしいので,私は「よく知っている奴」ではありませんが,
一応linux-2.2.0-pre5をインストールしてみました.
基本的に Plamo Linux 1.30をインストールしたノートPCで作業しました.
以下に示すように,modutilsを最新版に更新しただけで,後は普通にカーネルを
コンパイル,インストールしただけでOKでした.
私の場合ノートPCなのでpcmciaが必要です.そこで現在最新のpcmcia-cs-3.0.6をインストール
してみました.ところがpcmcia-cs-3.0.6は 2.2.0-pre シリーズを認識できず
(当然といえば当然ですが),Configureを少しだけ変更する必要があります.
EXTRAVERSION =-pre5の部分を Configure がチェックしていないため,バージョン
の不一致が起きてしまいます.
modutils-2.1.121.tar.gzをコンパイル
# cd /usr/src
# tar zxf modutils-2.1.121.tar.gz
# cd modutils-2.1.121
# ./configure
# make
# make install
linux-2.2.0-pre4.tar.gzを展開してpatch-2.2.0-pre5.gzパッチをあて,コンパイル
# cd /usr/src
# rm linux
# tar zxf linux-2.2.0-pre4.tar.gz
# zcat patch-2.2.0-pre5.gz | patch -p0
# ln -s linux-2.2.0-pre5 linux
カーネルのコンパイル
# make menuconfig
# make dep; make clean
# make
# make bzdisk
# make bzlilo
# make modules
# make modules_install
# depmod -a
pcmcia-cs-3.0.6の展開
# cd /usr/src
# tar zxf pcmcia-cs-3.0.6.tar.gz
Configureの変更
# cd pcmcia-cs-3.0.6
# mv Configure Confiure.orig
# cp Confiure.orig Confiure
# vi Configure
Configureの変更部分
VERSION=`sed -n -e 's/^VERSION = \(.*\)/\1/p' $LINUX/Makefile`
PATCHLEVEL=`sed -n -e 's/^PATCHLEVEL = \(.*\)/\1/p' $LINUX/Makefile`
SUBLEVEL=`sed -n -e 's/^SUBLEVEL = \(.*\)/\1/p' $LINUX/Makefile`
SRC_RELEASE=$VERSION.$PATCHLEVEL.$SUBLEVEL-pre5
~~~~~追加
HAS_PROC_BUS=n
NEW_QLOGIC=n
case "$VERSION.$PATCHLEVEL" in
2.0|2.1|2.2)
~~~~追加
|
pcmcia-cs-3.0.6のコンパイル
# make all
# make install
結果として,問題なく使用できているようです.
ご意見・ご感想は,mizutani.jun@nifty.ne.jp
まで.